1年を通して遊べると大人気のショアジギング。
そんなショアジギングで釣果が上がりやすい時期がいつなのかご存じでしょうか?
結論から言うと夏~秋のシーズンです。
ショアジギングに限らず大半の釣りは特に秋に釣れやすくなります。
比較的簡単に釣り上げることができるので初心者の方にもおすすめの季節!
反対に最適な時期を外してしまうと一日中頑張って釣りをしていても一匹も釣れなかった・・・という事は珍しくありません。

釣れるほうが珍しいかも笑
しかし、こんな事を言うとショアジギングは夏~秋の時期にしか遊べないと思われるかもしれませんが最盛期以外がダメと言うわけではないんです。
工夫次第ではショアジギングを楽しめますよ!
そこで今回は、
- ショアジギングが楽しめる時期
- ショアジギングで時期ごとに釣れる魚
- 様々な時期で釣りをしてきた私が語るショアジギング戦略
この3つを解説していきます。
年中、無我夢中でショアジギングを楽しんできた私が解説していきます!
春の時期のショアジギングの釣り方は?
冬が明けて4月上旬になると徐々に気温は高くなり出します。
まだ全体的に魚の活性は低く、堤防からショアジギングをするとなるとメインターゲットとなる青物の回遊はそれほど多くはありません。
青物の餌となる小魚がそれほど手前(沿岸部)に回遊してこないのが原因です。
青物は基本的に小魚の群れを追いかけながら回遊しているので、彼らの餌が手前に寄ってこなければ必然的に釣り上げる事も難しくなってくるでしょう。
しかし全く回遊がないという訳でも無く、中には群れの一部が沿岸付近を回遊してくることも。
自身は3月~4月頃、ランガン(一箇所に留まって魚のアタリを待つのではなく、釣れないと判断すれば場所を移動させる)を繰り返しているとイワシの大きな群れが堤防近くを泳いでいるのを偶然見つけたことがありました。
そしてサワラがイワシの群れを追っかけまわしていたのです。
ということから、

4月頃にショアジギングで回遊魚を狙うときには一箇所に留まって粘り勝ち!
というよりは場所を移動させて見切りをつけていく釣り方が結果的に効率が良いのではと感じました。
また、春の季節は餌が接岸さえすれば高確率で大型回遊魚が近くを回遊しているイメージが強いです。
月は魚の回遊こそ少ないもののチャンスはあるので十分に狙っていく価値はあると思いますよ。
5月~6月頃になるとようやく青物の気配がチラホラ出てきます。
魚の回遊が多くなって来る時期です。
4月の青物はほとんど大き目サイズでしたが、1ヶ月ほど経つと小型~中型が入り混じったような印象を受けます。
小型と中型を釣り分けるコツはレンジ(水深)を意識すること。
小型青物が遊泳しているレンジの一つ下に中型が泳いでいることがあります。
小さい魚が表層で釣れている中、もっと良型が釣りたい場合などあえて釣れているレンジを外して下を攻めてみるとサイズアップが望めるかもしれませんよ。
さらに青物以外の回遊魚や根魚なども釣れだす時期なので初心者の方にも気軽に楽しむことができる時期なのです。

地磯から釣ったヒラメ。産卵期なのか大きな個体でした。岸から高級魚が釣れるのもショアジギングの魅力だと思います。

沖の方でヒットしたのはサゴシ。春の時期は特に遠投が重要です。
主な春のターゲット
- サワラ(サゴシ)→堤防など安定した足場から狙えます
- ヒラマサ→外洋に面した潮通しの良い磯など
- ヒラメ→サーフや磯から狙えます
- イナダ、ハマチ→5月頃から堤防やサーフなどで
- マダイ→産卵期で大型
- カサゴ
夏の時期はショアジギング初心者におすすめ!
夏の時期は魚の活性が高く様々な魚種が狙える為、初心者におすすめです。
青物だけでなく他の回遊魚や根魚など非常に多くの魚と遊べます。
さらに夏特有の魚を狙うことができるのも7月、8月の魅力。
反面、7月~9月のシーズンは色々な釣り場でベイト(餌となる小魚)の回遊が見られますが確実に青物が回遊していることは意外と少なく釣果に恵まれない事もあります。
7月~8月は小型サイズがメイン。

当歳魚(その年に生まれた魚)を釣っていくイメージです
当歳魚は生まれたばかりのちびっ子で好奇心旺盛!派手なアクションが有効になってきます。
速巻きやジャカ巻きなどの緩急を付けたイレギュラーな動きを入れ、数釣りを展開していきましょう。
メタルジグのカラーも派手目なアピール系をチョイスすることで当歳魚の好奇心を刺激する要素になります。
小さいとはいえど、青物に変わりありません!
アジングロッドなどライトタックルで掛けると引きが強く感じて面白いのです笑

あえて専用タックルでなくライトタックルで遊んでみるのも夏の醍醐味かもしれませんね笑
9月に入ると8月に比べて大き目サイズが釣れだしますが、まだ8月の特徴を引きづっている部分も多いため堤防からでは基本的に小型を中心に狙っていきます。

小さくても数がたくさん釣れるのが夏の特徴です。

夏の魚の代表格。シイラは引きが強烈で病みつきになります♪

スマガツオというカツオの一種。
当日は小サバの群れに混じって餌を捕食していました。
主な夏のターゲット
- ワカシ、ツバス
- ショゴ、ネリゴ、シオ
- カサゴ
- ハタ類
- サワラ、サゴシ
- 小サバ
- カマス
- ヒラメ、マゴチ
- イサキ
- シイラ
- シーバス
- カツオ
秋はショアジギングにとって最適な時期!
秋はショアジギングに一番最適な時期。
9月を過ぎて10月に入るとあらゆる釣り場でナブラ(小さな餌が大型魚に海面まで追いつめられること)、が立つことも多く、まともなサイズの魚が狙いやすい季節となります。
メタルジグの動かし方については、色々試してみてください。
秋のシーズンは活性が高いので様々な動きに反応を示します。
速め~遅めのジャーク、ただ巻きなどを組み合わせてパターンを探っていきましょう。
慣れないうちは操作が不自然になると思います。
しかし、自分なりに考えたアクションで魚が掛かったときの喜びは計り知れませんよ。
ちなみに、どこの釣り場でやれば良いか分からないという方はまず実績がある有名なポイントで釣りをするのが良いかと思います。
無名の釣り場でも回遊してくる可能性は十分にありますが、条件が揃わないと青物の回遊が見込みづらいからです。

また、釣れないからと言って釣り場を頻繁に変えるのは得策ではないかもしれません。
自分の考えや移動する理由があれば話は別ですが、回遊が多い秋では一箇所で粘るのが一番効率的なように感じています。
場所を変えようとすると移動時間が長くなっちゃって釣りをする時間が削られてしまうという経験が・・笑
もちろん正解はないと思うので釣り場を固定するのはヤダという人は移動したほうが良いかと。

カンパチの子。地域によって呼び名が変わる出世魚です。
活性の高い群れは1つのメタルジグ(ルアー)に同時に当たってくることもあります。

50cm前後のサゴシ。秋の時期も群れに当たれば数釣りを狙えます!

ブリの子。当日のパターンは遅いスピードに当たらず、色々と工夫して釣った一匹です♪
秋の主なターゲット
- サワラ、サゴシ
- イナダ、ハマチ、ワラサ
- ハタ類
- ヒラメ、マゴチ
- カサゴ
- シーバス
- タチウオ
- シイラ
- サバ
- カマス
冬の時期のショアジギングはボトム(海の底)狙いで!
冬は一年の中で一番渋い時期。
海水温が下がるので多くの魚が水温が安定している沖合へと移動していくからです。気温も下がり人間にとっても寒い季節なので釣りをしないという人は多いのではないでしょうか。
しかしベイトの回遊次第では、外洋に面した潮通しの良い磯であれば青物を狙う事ができます。

冬は季節風が強く吹き、海が時化ているので注意しましょう。しかも風が強すぎてやりにくい・・
冬に狙うレンジは基本的にボトム(海の底)周辺を探っていきましょう。
活性が落ちた青物は上のレンジまで餌を追いきれず捕食することができません。
表層に気配がないのであればメタルジグを上のレンジまでしゃくるのにメリットは無く、チャンスを失っていくだけ。

冬のシーズンはとてもサイズが大きいです。1枚目のサワラは90cm、2枚目のシーバス(スズキ)は72cmありました♪
冬の主なターゲット
- サワラ、サゴシ
- ブリ
- ヒラマサ
- カサゴ
まとめ:ショアジギングが成立しない時期はない!
ショアジギングが夏~秋の時期以外で釣れないという事はありません。
ショアジギングで狙える季節はそれぞれ特徴があります。
シーズン毎に釣り方を変えていくことで、本来厳しいと言われる時期にも対応することが可能です。
今まで最盛期にしかショアジギングしないという方、これから始めていこうという方はこれを機に他の時期でも釣りを楽しんでみてください!
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