チニングとは、ルアーやワームを使ってチヌ(クロダイ)を釣る、ルアーフィッシング。
チニングを経験した事が無い人からすると、

ルアーやワームでチヌを釣るのは難しそうだなぁ
と思う人も少なくないでしょう。
しかし、フカセのようなエサ釣りとは違い、チニングは初心者にも簡単に釣れるものです。
自身も「チヌは警戒心の強い魚!」というイメージがありました。

なので、ベテランの人にしか楽しめない釣りだと思っていました・・
ですが、チヌの習性や釣り方を理解すると、入れ食い状態になるほどルアーによく反応してくれるのです。
とは言え、全く知識が無ければチヌを釣る事は難しく、チニングの面白さを知らないまま投げ出してしまう事でしょう。
そこで今回は、
- チニングの基礎知識
- チニングを有利にするコツ
この2つを、あらゆる状況でもチニングで釣果を上げてきた私が解説していきます。

チニングって何?

どうやって釣るの?

チヌを釣ってみたい!
という方は、是非とも続きをお読みください。
初心者向けにチニングの基礎知識をまとめてみました。
1:チニングの釣り方とは?
一口にチニングと言っても、何種類か釣り方が存在します。
ここでは3種類のチニングを紹介していきましょう。
3種類のチニング
- ズル引き
- ボトムワインド
- トップウォーター

どの釣り方も面白くて、それぞれ独自の魅力があります♪
ズル引き
チニングの最もポピュラーな釣り方。
カニやエビなどのワームを使って、海底をズルズルと引いてくるシンプルな釣り方です。
チヌは、雑食性であらゆるものを捕食します。

中でもカニやエビ、シャコ、フナムシなどの甲殻類は大好物♪
このズル引きでは、海底を這うカニなどの甲殻類を食べているチヌを釣っていくという戦略です。
まあ、ズルズル引くだけなので一見地味と思われるかもしれません・・
しかし、3種類の釣り方の中で、ズル引きは最もヒット率が高いです。

それだけ、ズル引きはチニングの王道な釣り方という事ですよね
また、例外はありますが、ズル引きはどの時期や状況でも通用しやすいというメリットもあります。
ですので、初心者が手堅い釣果を求めるならズル引きが非常におすすめ!
こちらの記事ではズル引きのコツやポイントを解説しています。
【チニング】手っ取り早く釣るならズル引き!釣り方やポイントを解説
ぜひズル引きをマスターしてください!

ボトムワインド
ボトムワインドとは、専用のジグヘッドとワームを使ってボトム付近を左右にダートさせていく釣り方。
元気に飛び跳ねるハゼやエビに見立てて、チヌにアピールしていきます。
ボトムワインドの長所は、ズル引きだと見切られてしまう「明るい時間帯」や「活性が高い時」なんかに有効なところ。

ズル引きには無い面白さや、メリットがある釣り方です♪
ボトムワインドもそれほど難しくはない釣りなので、ぜひ試してみてください。
身近で気軽に大物釣りをするならボトムワインド!チニングにも使えます!
ズル引きで反応が無い状況に効きますよ♪

トップウォーター
チヌは甲殻類以外にも、小魚を積極的に追い回すこともあります。
そんな時に、ワームだけに拘っているとなかなか釣果を伸ばすことは難しいです。
そこで、表層をアピールできる「ペンシル」や「ポッパー」などのルアーが活躍します。
チヌが水飛沫を立てながら、ルアーを追いかける様子は釣り人を熱くさせてくれるでしょう。

チニングの中でも人気の釣りです♪
しかしトップウォーターの釣りは、季節が限られたり、なかなかフッキングしなかったりと割と慣れた人向け。
こちらでは、トップウォーターについて詳しく解説してあります。
プラグの紹介もしていますので参考にされてください!

2:初心者でもチニングが挑戦しやすい場所
チヌは、海や河川などあらゆる場所に生息しています。
しかしチニングで狙うなら、浅い場所が最もやりやすいです。
浅い場所とは、
- 河口
- 干潟
- サーフ
が中心になると思います。
「ボトムの釣り」や「トップの釣り」に限らずルアーやワームを使うのであれば、浅い場所でチャレンジしてみましょう。
特に河口などの汽水域には、チヌの個体数が多いのでおすすめです♪
ちなみに特殊な釣り方ですが、堤防からでもチニングは楽しめます♪

3:チニングで釣れる2種類のチヌ
チニングで釣れるチヌは2種類存在します。
その2種類とは、チヌ(クロダイ)とキビレ。
見た目はほぼ一緒ですが、色に注目してみて下さい。

↑チヌ(クロダイ)。色が真っ黒なのが特徴。

↑こちらがキビレ。胸ビレや尾ビレが黄色なのが特徴
クロダイは、海に近いような塩分濃度の濃い場所(河口や干潟)に個体数が多いです。
片や、キビレはクロダイと比較して塩分濃度が薄い場所(河川の上流側)に多い傾向にあります。
両方が混水した場所も当然ありますが、上流側か下流側か選んで釣りをする事によって2種類を釣り分けることも可能です。
チニングでは2種類のチヌがメインターゲットとなるでしょう。
4:初心者でも簡単に釣れるチニングの時間帯
チヌやキビレは、どちらかと言うと日中よりも夜間の方が活発です。
明るい時間帯は警戒心の強いチヌですが、夜間は大胆にワームに食いついてきます。
周囲が見えにくい夜釣りは、

初心者には向かないだろう・・
と思われるかもしれません。
しかし、チヌの警戒心が緩む夜にこそ初心者が向いている時間帯と言えるでしょう。
ちなみに、「トップ」や「ボトムワインド」は日中向きの釣りです。

夜釣りをするなら、ズル引きで攻略しましょう!

夜釣りでの釣果。釣ったのは2匹でしたが、アタリ自体は10回以上ありました♪

日中は戯れつくだけ・・という事も多いですが、夜ならワームを丸呑みします♪
5:チニング初心者に向いている季節
「ボトムの釣り」か「トップ(表層)の釣り」によって最盛期に違いがあります。
「ボトムの釣り」のおすすめは、乗っ込み(産卵)の時期。
乗っ込みは、産卵の為に大型チヌがエサを荒食いします。
ですので、大きなサイズが入れ食いする事も珍しくありません。

初心者だった私でも、一日に40cm越えを4匹釣った事もありました笑
乗っ込みの時期は、地域によってバラバラです。
おおよそ、3月下旬〜6月辺りを目安に釣りをしてみると良いかと思います。

ちなみに、夏もサイズは多少落ち気味ですが、活性自体はかなり高いです!
ですので「トップ」の場合は、活性が最高潮の夏頃がベスト!
↓季節ごとにおけるチニングの特徴について分かります。
チニングが楽しめる時期はいつ?シーズンごとの特徴や釣り方を解説!
夏〜秋は、「ボトム」と「トップ」を使い分けて釣りをしましょう。

6:チニングで使うルアー
ジグヘッド・ワーム
ズル引きはワームを使用します。
「テキサスリグ」「フリーリグ」などのアイテムもありますが、自身はジグヘッド+ワームの組み合わせで使う事が多いです。

ズル引きのジグヘッド+ワーム

ボトムワインドのジグヘッド+ワーム
ジグヘッドの重さは、5g~10gまでを幅広く用意した方が有利。
特にズル引きの場合は、最低限ボトムが取れる重さが必要になります。
かと言って、重すぎると根がかりが多くなってしまいがち。
状況に合わせて、様々なウエイトを使い分けましょう。
ジグヘッドの選び方はこちらをご覧ください♪
チニングでおすすめのジグヘッドは?汎用性が高い4つを厳選しました!
使いやすいジグヘッドを解説しています。

プラグ
トップウォーターでは、「ペンシル」「ポッパー」の2種類を使い分けます。
ダイワ「スイッチヒッター85S」は昼も夜も使えるぶっ飛びペンシル – http://t.co/sLrw5xnt7X #釣り pic.twitter.com/AvJcTAG9SK
— タックルニュース (@tackle_news) April 7, 2015
ペンシルは、アクションすると首を左右に振りながら綺麗に動いてくれます。
元気な小魚を追いかけている時や流れの速いエリアで大活躍してくれるでしょう。
ポッパーは、大きい口が特徴。
派手に水飛沫を出して、チヌにアピールします。
また、強風の中でも飛距離をだせるという強みもあります。
7:チニング初心者におすすめのタックル
「ズル引き」「ボトムワインド」「トップの釣り」全て以下のスペックを揃えれば、一通りチニングを楽しむ事ができます。
- ロッド:7〜8フィート
- ルアーウエイト:MAX15g
- リール:2000番〜2500番
- PEライン:0.6号前後
- リーダー:フロロ12LB前後

ロッドは「エギングロッド」や「ライトなシーバスロッド」でも兼用できます
ズル引きタックルが気になる人は、こちらをご覧ください♪
ズル引きをメインにチヌを釣る私がおすすめするチニングタックル!

まとめ:チニングは初心者でも簡単にできる!
チニングは、身近な河川やサーフで出来る釣りなので、初心者におすすめの釣りです。
しかも回遊魚とは違って、何匹かは確実にその釣り場に居着いています。
なので、魚がいないので釣れないという事はありません。
気軽に強い引きが味わえる釣りなので、これを機に挑戦してみてくださいね。
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