チニングは、エギングロッドやバスロッドを兼用することができます。
特にルアー釣りをする人なら、大抵エギングロッドかシーバスロッドは持っていると思います。
そのまま、手持ちのロッドを使うだけでもチニングを楽しめるでしょう。
しかし、こんなことを言うと

じゃあ、わざわざ専用ロッドなんて買わなくて良くない??
と思われるかもしれません。
たしかに、「たまぁ~にチニングをする」程度くらいなら問題ないと思います。
しかし、本格的にチニングを始めたい!というなら絶対にチニングロッドを選びましょう。

他ロッドだと、せいぜいチヌのコンディションが良い時にしか釣ることができませんが・・
専用ロッドであれば、様々な状況でも安定してチヌを釣りやすく、釣果も伸びやすいです。
リールに関しても同じことが言えます。
中途半端なリールだとチヌの不意な走りにドラグ機能が追い付かず、糸を切られてしまう事も多いです。
シーバスタックルのリールを流用しても、繊細なアタリを感じ取ることができず釣果にムラが出てしまいやすいでしょう。
チニングで安定した釣果を出すなら、チニングタックルは必須です!
そこで今回はあらゆる状況に対応できるよう、ズル引きからプラグまで使えるチニングタックルを紹介します!

これからチニングを本格的に始めたい!

安めのタックルを探している
という方は、どうぞ引き続きお読みください。
最低限のスペックを持ち、尚且つ手が出しやすいチニングタックルを挙げてみました!
ズル引きに特化したチニングロッド
ズル引きに特化するなら「クロステージ黒鯛CRX-S782」がおすすめです。
釣果が安定しやすいズル引きですが、専用のタックルでないとアタリを弾いてしまいがちです。
ぜひ参考にしてください。
クロステージ黒鯛CRX-S782
![]() | メジャークラフト「三代目」クロステージ/【CRX-S782ML黒鯛】黒鯛シリーズ【ソリッドティップスピニングモデル】【大型宅配便】 価格:11,187円 |
具体的なスペックはこちら
- ロッドの長さ:7.8フィート
- ルアーウエイト:2g~15g
- ティップ:ソリッドティップ
- 硬さ ML
メジャークラフトのロッドなので、やはり値段は安めです。

1万円前後くらいです
CRX-S782の最大の特徴は、ソリッドティップであること。
ソリッドティップは、2つの恩恵を受けます。
1つが、ズル引いた時ボトムの「ゴツゴツ感」が分かりやすく、形状を把握しやすいということ。
ズル引きチニングにおいて、ボトムの感覚を感じ取ることはとても重要になります。
「ゴツゴツ感」があやふやでは、ワームが底から浮いたまま、気づかずにリールを巻いてしまっている事もあるからです。

ワームが浮いたまま巻いていると、食ってこないので専用ロッドを使って感覚を掴みましょう
さらに、ボトムの感覚が分かりずらいと、根がかりに気づかず回避が難しくなります。
ソリッドティップであれば、根がかりをしてしまいそうな感覚が手元にしっかりと伝わるので、回避しやすくなるという訳です。

ちなみに、根がかりの回避方法は、根がかりしそうな直前でロッドを煽ると外れます!

ソリッドティップなら、根がかりを避けつつ大きなチヌを釣る事ができます
そして2つ目が、チヌの活性が低いときでもアタリが繊細に伝わり、フッキングをさせやすいということ。

ソリッドティップは穂先が柔らかく、チヌの硬い口にも食い込みやすいのです♪
通常であれば、「チューブラ」でも針掛かりしますし、高活性であれば勝手に向こう合わせでヒットしてくれます。

夕マズメに釣った45cmのクロダイ。
夕マズメなど活性が高ければ、向こう合わせで掛かります笑
しかし、活性が低いときなんかは「チューブラ」では、アタリを弾いてしまいがちに・・
そこをしっかりと食わせる事ができるのが、ソリッドティップの強みでしょう。
・・ただ、気になった点が1つありました。
食い込みやすさ故に、根がかりしやすいという点です。
確かにソリッドティップは、ボトムの形状を把握しやすいので根がかりしてしまう前に回避はしやすいのですが・・
一度、根がかりしてしまうと深く食い込んでしまうので、外すのが難しくなってしまいます。

なので、根がかると結構イラッとしてしまうんですよね笑
とはいえ、ボトムのズル引きにおいて、上記2つのメリットを兼ね備えるこのチニングロッドは非常に優秀だと思います。
他にも、幅広い重さ(2g~15g)を投げることもできますし、50cm弱くらいのチヌを釣り上げた経験からロッドパワーも信頼して良さそうです。
ズル引き専門で釣りをしたいなら、「クロステージ黒鯛CRX-S782」がおすすめです。
汎用性の高い万能チニングロッド
後述するロッドは、ズル引きからプラグまで使いこなせるオールマイティな竿です。
リフト&フォールを積極的に使っていく人、トップウォータでチヌを釣りたい人は汎用性の高いロッドがおすすめです♪
- チニングX
- ブレニアス
チニングX 76ML
![]() | ダイワ(Daiwa) チニング X 76L 05802011 価格:9,469円 |
ロッドのスペックは以下の通りとなります。
- ロッドの長さ:7.6フィート
- ルアーウエイト:4~18g
- ティップ:チューブラー
- 硬さ:ML
「チニングX」も、優秀な性能を持ちながら価格が安いので手が出しやすいロッドです。
特徴としては、ロッドティップがチューブラーということ。
チューブラーなのでルアーを的確に操作することができ、しっかりとフッキングさせることもできます。
さらに、特有の「ブレーディングX」を採用しているおかげでバットパワーは申し分ないです。
魚を強引に手前へと寄せる力、中型サイズであれば網を使わずとも抜き上げられるバットパワーは非常に魅力に感じました。
チヌは非常に引きが強い魚です。
周囲に障害物がないエリアなら余裕を持たせて釣ることができますが、ゴロタ場や小さな地磯でチニングをするなら強引に寄せて来なければなりません。

特にトップウォータの場合は、船の近くや岩礁帯を攻める機会は多いと思います
そんなハードな釣り場でも、「チニングX」ならバットパワーを武器にしてチヌを一網打尽にできるでしょう。
ブレニアス S78ML
ロッドのスペックは以下の通りです。
- ロッドの長さ:7.8フィート
- ルアーウエイト:3~18g
- 硬さ:ML
先ほどまでと比較して値段が高いので、余裕がある人向けです・・・。
しかし、性能は非常に高く、このロッド一本あればほとんどのチニングを快適に楽しむことができます。
先ほどまでのロッドと違う点は、ロッドがかなり軽量化されているという点です。
ロッドが軽いと言われても、あまりピンと来ない方もいると思います。
ですが、メリットは想像以上に大きいのです。
タックルが軽いので、長時間釣りを続けられるというのも利点ですが、他にもっと大きな恩恵があります。
それは以下の2つです。
- チヌの小さなアタリも感じ取りやすい
- ルアーの操作性がよくなる
チヌの強い引きを抑え込むパワーを持ちながら、繊細にルアーを扱えたりアタリが取れたりするのはブレニアスならではです。

ズル引き、トップウォータ、ボトムワインドの全てに特化されているロッドと言えるでしょう
チニングに役立つリール
最初のうちはベイトリールでなく、スピニングリールがおすすめ!
価格は5,000円~10,000円くらいのスペックがあれば、特に問題なくチニングを楽しむことができるでしょう。
18レガリスLT2000S
おおよそ本体価格が1万円のコスパの優れたリール。
LTなのでかなり軽量化されており、ドラグ性能も優れているリールです。
故に大きなチヌが掛かっても、安心してやり取りできます。

チヌは引きが強いので、ドラグ性能が優れたリールを使いましょう
EMMS2506
![]() | 【ダイワ】2016 EM MS 2506【4960652077408】 価格:15,759円 |
レガリスと比較すると、少し値が張りますがスペック重視ならこちらがおすすめ!
「軽さ」「ドラグ性能」のスペックはもちろん、マグシールド機能が付いているので傷みにくいです。

無茶に使わなければ寿命は長いです!
また、巻き心地が良く、スムーズに巻くことができるので、ボトムの「ゴツゴツ感」も手元に伝わりやすいでしょう。
チニングタックルに求められる要素
ロッドの基本要素
- ロッドの長さ:7~8フィート前後
- ルアーウエイト:10g前後
- 硬さ:L~ML
チニングは飛距離をそれほど必要としません。
なので、扱いやすさを優先して短めの「7~8フィート」辺りを選ぶと丁度良いでしょう。
そして、ルアーウエイトですが、河口など浅いエリアで釣ることが多いチニングでは10gまでが投げられるロッドで十分です。(硬さとしてはLクラス)
ただ、冬の時期は15g辺りが欲しいところ。

冬でもチニングをするという人なら、15gくらいまでが投げられるMLクラスの硬さを選びましょう
リールの基本要素
スピニングリールの場合、
- 番手:2000〜2500番
- ギア比:ノーマル
- 使うPEライン:0.4号~0.8号
上記が当てはまるリールを選びましょう。
ギア比がノーマルの理由は、巻き取り量が少ない為ワームをゆっくりとズル引く事ができるからです。
巻き取り量が多いとスピードが速くなってしまうので、チヌに食わせるチャンスが減ってしまいます。

特に夜間は、チヌが速い動きに追いきれません
なので、ズル引きのチニングではボトムを丁寧に攻められるノーマルギアに軍配が上がります。
ちなみに、糸巻量はメインラインを100m巻ければ十分です。
それほど遠投する必要もありませんし、水深も浅い場所がメインなので多く巻かなくても構いません。

個人的には、ライントラブルや摩耗した箇所をカットする事が多いので、150m巻いています
まとめ:専用のタックルを揃えれば快適なチニングが可能に!
チニングを本格的に始めるなら、専用タックルを使うと圧倒的に釣果は伸びます。
特にズル引きを中心にチニングをするのであれば、専用タックルでないとバラシが多くなることは多いです。
これまで他のタックルを流用してきたという人は、是非チニングタックルを試してみて下さい。
アタリの取りやすさや使い勝手に驚かされると思います。
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